第11候「桜始めて開く」
本日からの七十二候は、第11候「桜始めて開く」。
桜の花が咲き始める時期です。
桜は日本人にとって今も昔も特別な花でした。
花見といえば桜を愛でることをイメージしますよね。
花見はもともと、桜の開花時期に山の神に感謝し、
田の神に豊作を祈願する儀式的な意味がありました。
そこから貴族の行楽になり、そして武家の間で流行しました。
江戸時代には、徳川家光が奈良の吉野山から
上野に桜を移植したため上野は桜の名所となり、
吉宗も積極的に桜を植樹したためさらに名所が増え、
庶民の間にも広がっていきました。
桜の種類としてよく耳にする「ソメイヨシノ(染井吉野)」は、
昔から日本に自生し春彼岸の頃に咲く「江戸彼岸(えどひがん)」と
葉が桜餅に使われる「大島桜(おおしまざくら)」が
江戸時代に交配されて生まれたそうです。
毎年同じようで違って感じる桜。
見る私たちの気持ちや状況が変わっているからでしょうか。
心安らかに桜を愛でられる世界であってほしいです。