第44候「鶺鴒鳴く」
本日からの七十二候は、第44候「鶺鴒鳴く」。
せきれいが鳴き始める時期です。
古く「日本書紀」にも登場する鶺鴒(せきれい)。
伊邪那岐(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ)の神に
結ばれるヒントを与えたのが鶺鴒とされています。
そこから「恋教え鳥(こいおしえどり)」とも呼ばれます。
長い尾を上下に振り地面を叩くように歩く小鳥、
といえば想像がつくのではないでしょうか。
背が薄い灰色の「白鶺鴒(はくせきれい)」が一般的ですが、
背が黒く腹が白い日本固有種「背黒鶺鴒(せぐろせきれい」や
黄色い腹をした「黄鶺鴒(きせきれい)」も
場所によっては見られるかもしれません。
現在は年中見ることができるのですが、
昔は寒くなると南側にやってきた鳥だったようです。
何をするにも過ごしやすい季節。
少しだけ散歩して鶺鴒や
秋の七草を探すのも良いかもしれませんね。
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◆秋の七草
万葉集で、山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ歌が所以。
◯萩(はぎ)
万葉集で多く歌われ、秋の早い段階から咲く花。
◯尾花(おばな/すすき)
お月見にススキを供えるのは花穂が豊かな実りを秋を意味する。
◯葛(くず)
葛湯・葛切り・葛餅など多くの食べ物に用いられ
根を乾かした「葛根(かっこん)」は薬としても用いられる。
◯撫子(なでしこ)
小さくて愛らしい花を子どもになぞらえ、
日本女性の奥ゆかしさを表す大和撫子の撫子。
◯女郎花(おみなえし)
花が粟(あわ)のように黄色い粒のようなので
粟花(あわばな)とも呼ばれる。
◯藤袴(ふじばかま)
絶滅危惧種で野生で見ることはなかなかできないが
淡紫色の花で、もむと良い香りがするため昔は匂い袋に使われた。
◯桔梗(ききょう)
万葉集では朝顔とあるが、桔梗をさすという説が一般的。
紫の星形の花を咲かせ、家紋にも多く用いられる。