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第13候「燕来る」

本日からの七十二候は、第13候「燕来る」。
燕が海を渡って南からやってくる時期です。

燕は黒い鳥をさす玄鳥(げんちょう)とも呼ばれ、
燕尾服(えんびふく)の名からも想像できるように、
黒い背中に、二股に分かれた長い尾の鳥。
素早く飛び回る姿をそろそろ見かける候です。

東南アジアで越冬した燕は、日本に帰ってくると
番(つがい)で協力して子育てをし、秋まで日本で過ごします。
昔から「燕が巣を作った家は栄える」という言い伝えがあり
歓迎してきました。
農業をする上で害虫を食べてくれる燕は、
良い相棒だったのかもしれません。

また本日より二十四節気は、5番目の「清明(せいめい)」にあたります。
空気は清々しく、光が全てを明るく照らし、花が咲き、鳥が舞う、
生命が生き生きするもっとも春らしい時候です。

そして旧暦4月8日は、お釈迦様の誕生日「灌仏会(かんぶつえ)」。
「仏生会(ぶっしょうえ)」とも呼ばれ、江戸時代には
花を飾った花御堂(はなみどう)に誕生仏をまつり、
甘茶を注ぎ、健康祈願するようになりました。
現代でも毎年4月8日に「花祭(はなまつり)」が行なわれます。

例年なら、徳川5代将軍・綱吉の母、桂昌院(けいしょういん)が建てた
文京区の護国寺、徳川将軍の墓所のある増上寺、
浅草寺や築地本願寺などでは子供の無病息災や成長を願う
「稚児行列(ちごぎょうれつ)」が見られますが
2021年は縮小、もしくは中止されています。

伏し目がちな日々が続きますが、
空を見上げ季節を感じるのが良い時期かもですね。